芥川賞と直木賞は両方受賞できない!?その成り立ちと選考委員の基準の違い

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一般に、最も有名な文学賞である直木賞・芥川賞
著名作家への登竜門、といったようなイメージがあります。


受賞すれば一生「芥川賞作家」「直木賞作家」とよばれ
「その作家の本」というだけで
直接受賞した作品でなくても
多くの人がその本に注目します。
そのくらい、特別な賞なんですね。


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そこでふと気になったのが、
芥川賞・直木賞を両方とも受賞したスーパーな作品(作家)はいるのか!?
ということで、調べてみたので順に説明していきますね


芥川賞と直木賞の成り立ち

芥川賞と直木賞は、
実は同じ人が、同時に創設した賞なのです。


創設されたのは直木三十五が逝去した1934年のことでした。
(芥川龍之介は1927年に逝去)


創設者は
文藝春秋社社長の菊池寛という人で
この人は芥川龍之介、直木三十五の友人でもあったそうです。


この二人は、文藝春秋への寄稿によって
大きく文藝春秋の発展に貢献した、ということで
菊池寛のこの二人への感謝の思いが
両賞の設立に繋がった、という
ちょっと深イイエピソードがあります。


芥川賞と直木賞の選考委員と選考基準の違い

芥川賞と直木賞の選考会は
それぞれ年に2度ずつ、
どちらも日本三大料亭のひとつの
新喜楽というところで行われます。
芥川賞は1階、直木賞は2階だそうです。


選考基準

芥川賞は
無名・新人の作家の純文学作品が対象
直木賞は
無名・新人の作家の大衆文学作品が対象


であり、それぞれ年に二回、
上半期と下半期に選考会が行われます。
上半期は7月、下半期は1月です。


純文学作品対象の芥川賞では
その形式や芸術性
大衆文学作品対象の直木賞では
その娯楽性や商業性
基準とされ、評価されるものとされています。


選考委員

芥川賞の選考委員は
・小川 洋子
・奥泉 光
・川上 弘美
・島田 雅彦
・高樹 のぶ子
・堀江 敏幸
・宮本 輝
・村上 龍
・山田 詠美
の9名

直木賞の選考委員は
・浅田次郎
・阿刀田高
・伊集院静
・北方謙三
・桐野夏生
・高村薫
・林真理子
・東野圭吾
・宮城谷昌光
・宮部みゆき
・渡辺淳一
の11名です。


直木賞の変化

元々は無名・新人のための賞であった直木賞ですが、
最近では既にある程度名の知れた中堅所の作家が
受賞する例が多くなり、その立ち位置も変わってきているようです。


新人へ贈られる大衆文学の賞としての役割は
実質的に他の賞へ譲られる形になっています。
最近では本屋大賞などがそうでしょうか。


この変化に伴って、受賞するはずの作家が
「自分はもう新人ではない」という理由で受賞を辞退することもありました。


最近でいうと伊坂幸太郎さんが話題になりました。


芥川賞と直木賞のダブル受賞について

芥川賞と直木賞は毎回同時期に選考会が行われます。


そこで、両方の賞の候補になる作品はありますが、
「この作品はもうひとつの方の賞のほうがふさわしい」
と選考委員に判断されると、そっちの選考にまわされたり
「この作品はこっちの賞の方がもうひとつの賞よりふさわしい」
となると、その作品はそっちの賞を受賞し、
もうひとつの賞の候補からは外されます。


これらの賞の選考委員はもうひとつの賞
のことを意識しながら選考にのぞんでいます。


また、一度どちらかの賞を受賞すると、
以降その作家の作品は両賞の候補から外されてしまいます。


つまり
芥川賞・直木賞をダブル受賞することはできない


ようになっているんです。


両方の候補になった例としては


・北川荘平「水の壁」(昭和33年・39回両賞候補)


があります。


山田詠美さんなどは芥川賞の候補作品を出した後に
直木賞を受賞しています。


そもそも対象にしている分野が違うので
両方の候補に挙がること自体珍しいようですね^^;


芥川賞と直木賞の賞金と賞品

懐中時計
このように、同じようにして設立され、
文芸作品への最高峰の賞として
同列に扱われてきた直木賞と芥川賞は
その賞金や賞品も同じです。


ちなみにその賞品は
ロンジン(LONGINES)というブランドの懐中時計
賞金(副賞)は100万円です。


この賞金100万円というのは
最も歴史と権威のある文学賞である
この両賞にしては少ない気はしますが、
作家の方々からすれば
それに付随してくる
名誉や知名度の上昇の方が遥かに大事なのでしょう。


ちなみに設立当初は賞金は500円でした。
昭和初期のお金の価値は、今の635倍くらいですから
32000円、、、今の方がいいですね^^;

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